沈みゆく星に澄む − after the exhibition
- yuko kano
- 1月9日
- 読了時間: 1分
更新日:1月11日

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1本の花に
1本の糸に
1本の光に
何か流れる音のようなものがあり
そんなものに光を充しながら
この世界に丸く丸く存在していると思う
小さな時間と
その小さな時間の連続の中に
深く澄んだ世界があり
その美しさに涙して
その美しさに寄り添い
ただここに在る
全てのものが
バラバラになりゆく体を
粒子になりそうな精神を
透明な殻の内にとどめて
生と死という
はかりしれない光と時間の中に
いくつもの色彩を宿し
内側の混沌に
愛という花を捧げて
手という布が体を包む
すぐそこにある死に花を捧げ
頬に落ちゆく光のあたたかみに溶けて
ただこうしているということ
丸く白くただここにいるということ
そんな美しき世界に